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啓成高校3期生とその仲間たち

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Re: 1969夏 vol.28  投稿者:三期松 投稿日:2006/11/07(Tue) 16:47 No.1033

 “新車”のカローラは、あずまばしを渡り国道12号線を野幌へと向かった。 “あずまばし”と言ってもあの金色の排泄物にしか見えないモニュメントで知られる吾妻橋ではなく、苗穂と菊水を結ぶ東橋のことだ。

 懐かしい通学バスの路線。夜の12号線添いは、驚くほど暗く、交通量も少ない。

 「ところで、もうひとつの話というのをまだ聞いていなかったが、そっちの方は、もう少し待った方がいいのかな」。

 「いや、実はなさっきみんなと別れた後でなクチの家に寄ったんだ。知ってるとおり、あいつと俺は中学で同じクラスだったからな。もともと知らぬ仲じゃない。で、奴の部屋に入ったんだが、別に当たり前の高校生の部屋だった。ま、その点については、俺の部屋も同様だ。高内や余山のところはまだ調べてないけどな」。

 「ポスター、そして奈美か」。ハンドルを握るポッコの横顔が頷いた。

 「多分な、キーはお前だよ。状況として、俺たち5人が一緒というのは分からなくもない。ブレインスリップが起こる前日までの流れを考えればな。だが、彼女は別だ。この時代にないはずのポスターがあったり、時空という壁を無視するように、俺たちの同期として現れたり、あまりにも特殊に過ぎる。彼女の言うとおり、リプレイが事実だとしても、あまりにも俺たちの、いやお前の興味を惹きすぎる展開じゃないのか。しかも彼女の以前の旦那の名前が西澤ときてる。過去に神崎と西澤の間で何があったのか知らないが、俺たちの中で、西澤と接点があるのはお前だけだ。出来すぎてると思わないか。話として」。

 「つまり、俺の事情に、みんなを巻き込んじゃったってことか。たまらんな」。

 「いや、他の奴らも多分そうだと思うんだが、そいつはいいんだ。どっちかっていうと楽しいのも事実だ。俺だって元の時代が理想の毎日とはいわない。この前は、元の時代に戻りたいって言ったが、正直に言えば、ここから新しい人生を始めるのだって悪くないとさえ思ってる。ただな、納得のいかない形で、この時代に取り残されるのは釈然としないんだ。俺たちがこの時代になぜ、何をするためにやってきたのかを知りたいんだ。その結果、残るしかないならそれでもいい。深く考えるな、もしキーがお前だとしても、それは文字通りのきっかけだ。大仰なことじゃない。それに今までの流れを考えると、俺がブレインスリップに巻き込まれたって事は、それなりの必然性があったからだとも思う」。

 「お前も元の時代で何かあったのか」。

 「それは聞くな。まぁ言ってもいいんだが、取りあえずはこう言っておいたほうが、なんとなくカッコいいからな、うん、それは聞くな」

 勝手に納得しやがった。確かに俺に限ったことではないかもしれないが、元の時代の毎日で、少しずつ不安というより、諦念が大きくなってきていたことは事実だ。気力の減退と言っても良い。少なくとも俺の中での、野放図で、根拠のない自信に満ちた時代はとっくに終わっていた。
 かといって、押し寄せる不安に夜眠れなくなる緊張感も失せていた。押し寄せる現実に立ち向かうことさえ出来ず、ただ立ちつくし、来るモノを受け入れる日々。言葉で書けば淡々と超越しているようにも取れる日常だが、そんな結構な代物じゃない。雄としては悲しいまでに猛々しさを失ったオヤジ。風呂上がりの鏡の中にも、みすぼらしい中年の姿があっただけだ。

 「なぁ、俺さこの時代にきて、あの身体の奥から沸き起こる、なんていうかな性欲だけとは言い切れない雄の本能みたいなものが甦る感じというか、そういうのが妙に嬉しくてな。お前もそんな風に感じたことないか」。

 自分の意志では制御しようもない突き上げてくるような昂揚。意味もなく腹の底から哄笑が沸き立つような。どんな、相手に対してすら“来るならきてみろ”と平然とうそぶけるような根拠のない雄としての自信。

 「ポッコよ。俺の事情につきあわせて悪いけど、こうなったら覚悟を決めてくれ。面白いじゃないか、どんな展開が記念塔で待っているのか、楽しみになってきたな」。

 「そうだ。あいつらへの土産話をしっかりと仕入れてこようぜ、どんなクリアランスセールの掘り出し物があるかは、会場に入ってからのお楽しみだ」。

 窓の外に、旭町の集落が流れていた。我らが母校啓成、そして100年記念塔までは、あとわずか。




Re: 1969夏 vol.28  ぽっこ(小森) - 2006/11/09(Thu) 19:56 No.1037

icon4.gif
少なくとも暗号メモを残したのは岳ではない。
メモを残した奴は、いとも簡単に暗号を読み解く
ポッコという天才がいることを知っている。

・・・岳は本当のおれを知らない。おれを単なるアホだと思ってる。
そして他の4人ではこの暗号は解けない。
クチに至っては暗号であることすら分からない。

うーむ、記念塔で何が待っているのか。

そういえば元の世界の高校時代の授業中、記念塔に大落雷があって、
大音響と地響きが窓ガラスが割れんばかりに校舎にまで達したことがあったな。
あるいはその時、記念塔付近の時空が破れて裂け目が生じたか・・・

そして百年記念塔に隣接する「北海道開拓の村」の古い建築物の数々は、
その時空の裂け目より姿を現した・・・
こう考えると・・・つじつまが合う・・・



Re: 1969夏 vol.27  投稿者:三期松 投稿日:2006/11/07(Tue) 13:47 No.1032

 「当てはめた結果はどうなった」。

 「これだ」。もう一枚の紙が目の前に突き出された、そこにはポッコ特有の丸文字で7つのアルファベットが記されていた。

 「ケー、アイ、エヌ・イー・エヌ・・・禁煙と・・・。おい禁煙と、で終わってるぞ。なんなんだ、のど飴のコピーか、それとも禁煙と禁S○Xの関係についてか?後者なら家庭内においては実践中だぞ」。

 「ボケるな。二人だけなのに笑いを取ろうとする必要はない。まぁ確かに家庭内禁S○Xについては、俺も実践中だが、ってそうじゃないだろ。ケー、アイ、エヌ・イー・エヌ・ティー・オー」。

 「分かってるよ。にしてもそれはないだろう。安直にすぎる。暗号にするほどの内容じゃないほどのこった。いったい、あの赤茶けた鉄塔に何があるってんだ。もっとも赤茶けた岩山になら、年がら年中、笑顔を振りまいているネズミのカップルでもいるんだろうけどな。もったいぶりやがって、岳のやつも」。

 「まぁいい、俺は好きだけどね、赤茶けた岩山にしろ、カップルネズミにしろ。子供たちが小さい頃はよく連れてったもんさ。まぁそれも日本にお目見えするのは、この時代の10年後だ。それよりなぁ本当に、岳からのメッセージだと思ってるのか?」

 「違うのか」。

 「完全否定はしないが、奴にしては芸がないだろ。美意識がまったく感じられん。でね、俺は想ったね。こいつは少なくとも俺たちの友人の岳からのメッセージではないと。それに岳以外にもこのメッセージを発信できる可能性のある人物はいる」。

 「Kとブルンネンとかいうふざけたやつらか」

 「それもある。そして、岳と名乗る人物が、俺たちの認識している岳とい同一の人格であるという確証もない。そんな状況の中で、しかも時間さえ特定されていないメッセージにどんな意味があると思う」。

 「行ってみるしかないだろうな。せっかくインビテーションカードを頂戴しておいて、無視するというのも礼儀に反するもんな。それでポッコとしては、邪魔が入らない時間に調べたいので足を確保したと」。

 「そういうわけだ」。

 北海道開拓100年記念塔は、俺たちの高校のすぐ裏にある、文字どおり開拓100年を記念して建てられたモニュメントタワーだ。記録では1970年完成となっているが、何のことはない。タワーだけならその前年に完成していたことは、すぐ側の高校に通う、俺たちにとっては当たり前の事実だ。ましてや、アクセス環境などは全くといっていいほど整備されてはいない。ポッコが夜のドライブを選択したのも無理からぬ次第なのだ。


Re: 1969夏 vol.26  投稿者:三期松 投稿日:2006/11/02(Thu) 18:51 No.1030

 「ついでに飲酒運転もプラスするか」。ビール瓶を見せながら笑いかけた俺に、ポッコはいつになく困ったような表情で応えた。

 いつも飄々とているヤツがこんな表情を浮かべるシーンの後には、決まってちょっと拙い展開が待っている。勘じゃない、数十回のプレゼン経験を経て得た俺のデータ分析結果だ。

 「なにかいけない目にでもあったのかな。小森くんとして」。俺は努めてさりげない風を装いながら、言い渋るやつを促した。

 「話はふたつあるんだ、どっちから話そうか」。

 「それは家庭環境によるな」。

 「エッ?」

 「いや、兄弟が多いとさ、最後に食べようと楽しみにしてたのを、先に喰っちまったヤツに横取りされることがあるだろ。ま、そんな場合、俺ならイクラから喰うね」。

 「見かけによらずいいヤツなんだな、お前って」。

 そう、俺は基本的にいい人間だ。もっともいい人過ぎて、最終的に周囲に迷惑をかけてしまうきらいはあるが。

 「よし、じゃあ。単刀直入にいこう。こいつ見てくれ」。丸めたティッシュ(正確にいうとちり紙だが)の塊が目の前に現れた。こういうシチュエーション、元の時代ならあぶない薬か“バイアグラ”!と思うところだが、それにしては手触りがソフトだね。ポッコの目が“開けてみろ”とつぶやいていた。

 「コンドーム?」。ティッシュの中から世界に冠たるオカモトの名品が現れた。


 「岳の部屋にあったマリエちゃんがな、ウイスキーボンボンの代わりにしゃぶってたモンだ」。

こいつ、そういえば、なにやら南極2号をいじくってたと思ったら、そんなものを手に入れていやがったのか。

 「つけたのか?」

 「バカ、高校生のガキじゃないぞ。するかそんなこと。第一、俺は基本的に生が好きなんだ」
 
 「いやそうじゃなくて名前をさ。あの南極レディに」。ポッコは顔を少し赤らめたようだった。俺は気づかないふりをしておくことにした。

 「そんなことより、中にあるモノを見てくれよ」。

 未使用(多分?)開封済みのピンク色のゴム製品は、その内部に1センチ×3センチほどの紙片を宿していた。
 “W839''99''6'3'”理解に苦しむ数字(アルファベットもあるけど)の羅列だ。

 「ひょっとして、これ暗号って類の代物か?」。我ながらあまりにも素直な質問。

 さっきまでのらしくない態度の失点を挽回するようにポッコ先生の解説が始まった。

 「暗号のジャンルにさ。円周率を利用した一件があるの知ってるか。まぁ知らんだろうな、通常は複雑なもんなんだが、こいつはその初心者バージョンだ。円周率が3.14で終わる訳じゃないことは数学・物理の苦手なお前でも知ってるな。説明しやすいように書き出してみたのがこれだ」。

 ポッコが取りだした用紙には、3.に続き数十桁もの数字が書き込まれていた。

 「いいかアルファベットは26文字ある。それをまず認識しておいてくれ」。俺はとりあえず頷いておくことにした。

 「でだ、数字の頭からこのアルファベットを配置していくんだな。ここでポイントとなるのはスタートをどこにするかだ」。

 「で、どこだったの?」

 「結論から言う。3.の後の1からだった。並べ上げると1415926535 8979323846 264338となる」。

 「ちょっと待てよ。同じ数字があるじゃないか」。

 「バカか、お前。ちゃんと’や’’がついてる数字があるだろ。これは何回も出てくる数字の2番目、3番目に当てはめろって意味なんだよ」。




Re: 1969夏 vol.26  ぽっこ(小森) - 2006/11/07(Tue) 10:27 No.1031

さて、今まで何となく脇役に甘んじてきたが、いよいよ真打ポッコの登場!
これで事態は大きく進展するはずだ!

> 隣の車が小さく見えま〜す。ってCMで一世を風靡した初代カローラよ。

ふふふ、神崎よ、お前にはこれがカローラにしか見えないだろうけど、
実をいうとこれは、ふふふ、サマータイムマシン!なのだ!

(ところでひらさん、ゴルフ行く金があったらさっさとDVDデッキを買って
 「サマータイムマシン・ブルース」を観なさい)

って、落ちが浮かばないまま放置されていたコメントはさておいて、


さて暗号だ。
なぜ素直に書かないで暗号なのか。
とりあえず読み解くとしよう。

ここで啓成の良い子達に知っとくと得するいいことを教えよう。
アルファベットで "J" は10番目、 "T" は20番目であるが、
これを暗記してしまうのだ。
これは何かと便利だ。
が、このままではすぐ忘れる。
で、 "J" は "じゅう" の頭文字、 "T" は "Twenty" の頭文字と覚えるんだ。
どれほど便利かというと、おれは人生50年で3回ほど得をした。

で暗号だ。
・・・なになに・・・「禁煙と」・・・
「禁煙と」・・・?
中途半端だ・・・
うーむ、紙片はちぎれているようだ。

>「話はふたつあるんだ、どっちから話そうか」。

ははあ、紙片はふたつあるんだな。
さっさと出せばいいものを、相変わらずポッコはいい性格をしている。

「禁煙と禁酒」?「禁煙と健康」?「禁煙とガム」?

岳は何を伝えたかったのか。

「禁煙と寿命」・・・
これか!
未来を知っている岳は、禁煙しないと早死するぞと誰かに警告しているのか。



同期会の写真  投稿者:たむらむらむら♂♀ (田村) 投稿日:2006/10/24(Tue) 10:22 No.1029
patam10104.gif 同期会に撮影し、終了時にお渡ししました集合写真をお忘れの方がいらっしゃいます。
1次会では全員に渡っていますので、2次会でお忘れになったかと思います。
ご連絡を下されば郵送します。(住所はわかりますので、この掲示板でも返信して下さい)

個人的に同期会の写真を撮影した方、支障なければ当HPで公開させて頂きますので田村までCDで郵送でお送りください。
枚数が少なければメール添付でも結構です。

同期会の写真などは枚数が多い為に公開は暫らくお待ちください。


ゴルフ1泊旅行  投稿者:たむらむらむら♂♀ (田村) 投稿日:2006/10/21(Sat) 21:25 No.1026
patam10104.gif 毎年実施しているゴルフ1泊旅行の写真をアップしました。

腹いっぱい食い、焼酎・ワインと飲んだくれ、そして二日酔いのゴルフ。
楽しい二日間でした。

優勝は森本秀彦氏。

幹事の平野さん・七三子、お疲れ様でした。

今回はバタバタし7名の参加でしたが、次回は来年の9月に実施しますので多くの方の参加をお待ちしております。





Re: ゴルフ1泊旅行  ひら - 2006/10/22(Sun) 23:05 No.1027

122.gif 毎年の事ながら今回も目一杯楽しみました。

夕食はバイキング。皆で手分けして料理をゲット。
それぞれが皆の分もと張り切り過ぎたのかテーブルはご馳走の山・山・山・・誰が食べるんじゃ!状態
地球上のあちこちで飢えている人がいるというのに、残しちゃバチが当るわいと真面目な中年軍団は頑張った!
食べた食べた!・・思い出してもウップ。。
一番貢献したのはみっちゃんと増子さん。まるで育ち盛りの少年のようでした。あっぱれ!!
その後、老ちゃんと増子さんは腹ごなしのウォーキングに外出。ホテルからヒラフスキー場への坂道を2往復したらしいです。メタボリックと戦う中年・・・これもあっぱれ!但し、本人達の申告によるもので、暗い夜道、他の目的があったのかもしれませんが・・・

部屋での飲み会も男性陣の昔やんちゃ話に花が咲き、結構飲みましたね。翌日のゴルフに備え、老ちゃんの裸踊り寸前で強制退去。
ほんとに面白いおじさんたちです・・・

ゴルフの成績の方は低調でしたが、リゾート・リゾート!ってことで先ずは楽しいゴルフ一泊旅行でした。

来年の幹事は森本さんと三束さん。ノリノリで仕切ってくれそうです!
今から楽しみぃ〜♪ 大勢参加して楽しみましょうね。





Re: ゴルフ1泊旅行  クチ(中川信一) - 2006/10/23(Mon) 09:02 No.1028

bakuturisi.gif 高齢の・・・じゃあなかった・・・恒例の一泊ゴルフ楽しそうですね♪

次回はクチも「差し入れのアイスクリーム」ではなくって「参入のクチ自身」で参加したいもんですねぇ〜。


1969夏 vol.24  投稿者:三期松 投稿日:2006/10/17(Tue) 19:34 No.1024

 岳に会い、俺たちの平和な日常を混乱に陥れたブレインスリップから脱出するヒントを見いだすつもりが、逆に新たな疑問を呼び込んでしまったようだ。

 「岳氏と今、連絡してきたあいつ等、友好的な関係とは言えないみたいだな。もしかしたら俺たちと岳氏を会わせたくないのかもしれんぞ」。
 
 「それだけじゃないよね、奴らは僕たちのブレインスリップにも関与している可能性大ジャン」。

「わてらが岳に会おうと行動した。奴らは、なんでかしらんけど、それを察知して、足止めし、高内の鞄にトランシーバーを投げ込んだちゅうわけやね。しかも自分たちがこの時代の人間やないとまで言い切って。つまりは、わてらに、情報開示してくれたわけやねぇ。んっ!そや。思い出しましたでぇ。レッド・ツェッペリンのこの曲は1970年に発表されたアルバムに収録されとったはずや。もしかするとこのテープ」。

 「メッセージか?もしかして岳からのだってかい?それともあいつ等が?どっちにしても、何かいやな予感がするしょ。撤退したほうがいいかな、この部屋から」。

 「こいつはどうすんだよ?これだってメッセージかもしれないぞ」ポッコが間抜けな顔をした人形を触りながら言った。

 「そりゃそうだけど。高校生が持ち歩くにはちょっとなぁ」。

 高内よ。高校生じゃなくったって。変だと思うよ。と、俺は言いかけたがやめておいた。なぜかって?54歳の、しかも酒を飲んでる時の高内なら、平気でやりかねないからさ。やつは真面目そうに見えても筋金入りのスケベ親父だからね。

 親や家族の目を意識したわけでもないけれど、その日は、各自がそれぞれの家へと帰ることにした。焦ることはない、事態は俺たちを中心に動いている。だとしたらこちらがアクションをおこさなくとも、次の展開はあちらから投げかけられるに違いない。というポッコの推論に従った次第だ。

 俺は夕食と家族とのささやかな団らんを適当なところで切り上げると、さりげない様子で2階の自室へと引きこもることにした。いろいろと一人で考えたいことがあったからね。

 コンピュータと携帯電話、それに電子レンジがないことを除けば、1969年の生活は、さほど不便でもない。現に我が家にこそなかったが、電子レンジは1969年に10万円を切る価格でシャープから家庭用が発売されていたし、コンピュータにしても企業レベルではすでに利用されていた。つまり、元の時代の基本形は全てこの時代に揃っていたという訳だ。まっ、携帯電話なんかはまだ夢の話だけどさ。

 いわゆる高度成長の時代。俺たちの少し上の年代である団塊の世代が、活躍し始めた時代でもある。(まだ団塊の世代という言葉自体はなかったかこしれないが)

 もし、この時代の延長と元の時代(俺たちの知っている歴史上の)が違ってくるとしたら、分岐点は確かに1969年あたりであっても不思議ではない。開発や消費生活、環境、発見などがそれ以前とは比べモノにならないスピードで変化し始めた時代。時代の持つ膨大なエネルギー(人の欲望?)が暴走(言い過ぎでもないだろう)を始めれば、ちょっとしたきっかけで未来の姿だって違ってきて不思議はないだろう。いや現に、十勝沖地震は起こっていないってことは地球的規模でも未来が大きく変化する可能性もある。ということは、俺たちが何かの意志で、この時代にやってきたってことは・・・。そこまで考えたところでノックの音が俺を現実に引き戻した。

 「友だちからだって、電話。こんな時間に。ねぇねぇ小森くんってこの間、家にきた学校の友達?きちんとしたご挨拶のできるいい子みたいねぇ」。俺の交友関係に興味津々といった様子のお袋の表情は、なぜか元の時代の妻の息子へのそれを連想させた。何時の時代にも母親という存在は同じ反応を示すものらしい。ポッコがきちんとしたいい子だって?。この時代の大人を騙すのは、さほど難しいことではないらしい。いやそれは元の時代も同じかな。

 電話は居間にあるから込み入った話はできない。それは俺やポッコの家に限らずこの時代のどの家庭でも同じ様なものだから、よっぽどの事があったに違いない。




Re: 1969夏 vol.25  三期松 - 2006/10/19(Thu) 19:27 No.1025

 「おお、どうした。なんかあったのか」。俺はさりげない様子で受話器に語りかけた。

 「出てこれないか。今、お前の家の側まできてる」。

 「いいけど。そうかあの先生は厳しいからな。そういうことなら友だちとして協力しようじゃないか。で、どこまで行けばいいんだ。なんでも教えてやるぞ」。

 「なに言ってるんだよ。お前に勉強の相談をするほど・・。そうか親父さんやお袋さんがそばで聞いてるんだな。わかったじゃあな、天体観測の宿題とかうまいこといってこの間の道道まで出てきてくれ。待ってる」。

 言うだけ言うと勝手に切りやがった。しかたなく、俺はその後も会話を続けるような振りを少ししてから受話器を置いた。

 「あのバカ、星の位置関係を調べる課題を手伝ってくれってさ。ちょっと出てくるわ。観測ばかりは家の中じゃできないもんな。うん」。

 我ながら言わずもがなの言い訳を残して居間をでた。

 「こんな時間にぃ」お袋の声が追いかけてきたが、特別不審がっている様子はなかった。やれやれ、なんちゃって高校生ってのも気をつかうポジションだこと。

 まっ、考えてみれば気を遣う必要もないのだが、なにしろこっちはこの時代にとって俺たちは、一応、部外者。エイリアンだからね。不必要な混乱は避けようという大人の判断だ。

 部屋へ戻ると、アリバイ工作でもないが、地学の教科書、そしてついでにビールを2本バッグに入れ、歩いて2分ほどの道道へと向かった。元の時代では幹線道路としての機能を失い、通行する車両もめっきり少なくなった道だが、この時代には札幌と江別を結ぶ主要道路の一本として交通量も少なくなかったはずだ。

 道道から我が家のある一帯へと入る支道の入り口に不格好な小型車がライトをつけたまま止まっていた。不審に思いながらも横を通り過ぎようとすると声が掛かった。

 「おい、神崎」

 「ポッコか?」ま、考えてみれば元々はこいつも54歳。車を運転したって不思議に思うこともないか。

 「トヨタカローラ。隣の車が小さく見えま〜す。ってCMで一世を風靡した初代カローラよ。マニュアルだし、ハンドルは重いし、おまけにドアも鉄製だけどこの時代の名車だぞ」。

 なるほど言われてみれば、鰹節と呼ばれた特長のある顔立ちに見覚えがある。

 「無免許運転ですね。運転手さん」。

 「おお、運転歴30年、しかもな無事故のな。まっそんなことより乗ってくれ。話はそれからだ」。


第19回啓成杯ゴルフコンペの写真...  投稿者:たむらむらむら♂♀ (田村) 投稿日:2006/10/16(Mon) 22:11 No.1022
patam10104.gif 9月3日に開催されました第19回啓成杯ゴルフコンペの写真・結果をアップしました。
コメントは今回も平野さんが作ってくれました。

残念ながら出席は12名でしたが、横浜信也氏が始めて出席くださりました。
彼はかなりのロングヒッターだとの事(但し、当たればとは同伴者の言葉)
真偽は結果に出ており、なかなかみたいですよ。

今回のアーレックスは難しいと評判のコースで、林に入ってしまえば出すのに一苦労。
そんなコースでアベレージゴルファのスコアが良い訳はなく皆さん散々なスコアでした。

幹事の大和氏・三束氏ご苦労様でした。

次回の開催は来年の6月です。札幌で一番良い季節ですので多くの方の参加をお待ちしております。




Re: 第19回啓成杯ゴルフコンペの...  クチ(中川信一) - 2006/10/17(Tue) 09:08 No.1023

bakuturisi.gif 横浜とは先日の同期会の二次会で会えるのを楽しみにしとったんやけど残念でしたぁ〜。

二次会から電話したけどやかましい大声で話したんで早々に電話切られちゃいました♪

それにしても体形も絞まっていて高校時代の陸上部勇姿を彷彿させますねぇ。

でも94で優勝なん・・・?・・・と言いつつ札幌でのゴルフは100オーバーのクチですが・・。


楽しかった同期会  投稿者:手品師 投稿日:2006/10/08(Sun) 22:20 No.1013
icon13.gif 啓成高校3期生同期会盛会裏に終了!
幹事の皆様本当にご苦労様でした。
おかげさまで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
40周年も期待しています。
ありがとうございました。




Re: 楽しかった同期会  きし - 2006/10/09(Mon) 11:49 No.1014

発起人の皆様、お疲れ様でした。
”楽しかったね、またやりましょう!”




Re: 楽しかった同期会  クチ(中川信一) - 2006/10/09(Mon) 17:12 No.1015

bakuturisi.gif いやぁ〜ほんまにぃ楽しかったねぇ〜♪

我が家はカミさんも二次会から11組(?)のメンバーの皆さんと合流しました。
カミさんは合田とのトークに笑い転げていたようですぅ。

幹事の皆さんは本当にご苦労様でした。
有難うございましたぁ。。。




Re: 楽しかった同期会  しのぢ(中  8組) - 2006/10/09(Mon) 22:51 No.1016

幹事の皆さんご苦労様でした
しゃべって、歌って、踊りまくって
あっと言う間の楽しいひと時でした
次回もよろしく
写真の整理が大変じゃー
あまり良いのが無かったけれど・・・





Re: 楽しかった同期会  田村公俊 - 2006/10/12(Thu) 21:10 No.1018

patam10104.gif 35周年の3期生同期会も無事に終了いたしました。

1次会53名、2次会44名、3次会20数名、4次会10数名と盛り上がり、4次会は
午前3時半の解散だったとか。
53,4歳になっても元気な皆さんです。

3組 武石文人先生、5組 伊藤孝先生、7組 木村有道先生、8組 田中瑞枝
先生もご出席下さり懐かしい話に花が咲きました。
何時までもお元気でいて頂きたいものです。

翌々日には1期〜3期のゴルフコンペも開催されたそうですが、私は、ゴルフ
ではなく、朝7時に出発して女性陣5名(北川・飯澤・平野・冨高・七三子)の
介護役兼運転手として旭山動物園〜皆空窯に行って来ました。
夜は時岡氏宅にて石川氏の手料理で飲み会。帰宅は12時過ぎ。疲れが抜けま
せ〜ん。

同期会に多くの方に参加して頂きまして感謝申し上げます。
発起人一同、同期会開催まで何度も会合を開き万全を期した積りでしたが、
何かと気の届かない点が多くあった事をお詫び申し上げます。

次回は5年後か10年後かと思います。それまで皆さんお元気で。





Re: 楽しかった同期会  ひら - 2006/10/13(Fri) 17:34 No.1019

122.gif はい、皆さん お疲れ様でした!
3時半組のひらです・・・土・月・火・と遊びほうけ、水曜日に社会復帰するもイマイチエンジンがかからずと思っていたら日本ハム優勝で気分も晴れ晴れ♪ 調子いいですよ〜!

同期会、楽しかった。の声はホント嬉しいです。
準備段階では色々ハプニングがありましたが、発起人皆の協力で無事終えることができました。
特にコンダクターの田村公さんには頭が下がります。ありがとう!!!

この輪を大切に、またいつの日か集いましょう。
還暦ころかしら? 皆、赤い物を一点身に着けて。




Re: 楽しかった同期会  むつこ(いいざわ) - 2006/10/13(Fri) 23:18 No.1020

icon59.gif 幹事の皆様、本当にご苦労様でした。
司会も最高!三人トリオの挨拶も受けたし、よかったよ〜♪
楽しい時間を過ごすことができました。ありがとう!!
また5年後、10年後も元気にお会いしたいですね。

今回はよく遊んだ4日間でした。
付き合ってくださった皆様、感謝していま〜す。


1969夏・・・続きは・・  投稿者:クチ(中川信一) 投稿日:2006/10/12(Thu) 12:18 No.1017
bakuturisi.gif 先日、映画「もしも昨日が選べたら」を観てきました。

最初はコメディかな・・?・・と思いましたが後半は家族愛で泣けました。

ちなみに『1969夏』のその後は・・・?


1969夏 続きじゃないのよ涙はア...  投稿者:三期松 投稿日:2006/10/05(Thu) 09:22 No.1012

三期のみなさん、もうすぐお楽しみの同期会ですね。
東京からも強力なメンバーが参加するさかいにねぇ、
こりゃまたすごい盛り上がりになるこってしょう。

で、話は飛んでイスタンブール。
それとはベッケンバウアーですが、

道〜1969夏なるブログを見つけてしまいました。
我々の高校2年生時と同じ時期に、北海道内を自転車で
廻った大阪の大学生の日記(記録)です。
    ↓
とアドレスを記入しようと思ったら、エラー文字に引っかかっちまった。
しょうがねぇなぁ。かくなるうえは・・。

以下のキーワードで検索するとヒットするはずです。
         ↓
     道〜 1969・夏〜

結構、「あった、あった」感がありますよ、


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