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啓成高校3期生とその仲間たち

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迷惑投稿が出来ないようにする為に下記の設定をしました。ご協力をお願いします。

名前・メールアドレス等と投稿文の全ての記述欄に下記の半角英文字を含む記述をしないで下さい。
「a」「b」「c」「d」「A」「B」「C」「D」

エラーをおこし投稿出来なくなるように設定しました。(全角英字はOK)

楽しかった同期会  投稿者:手品師 投稿日:2006/10/08(Sun) 22:20 No.1013
icon13.gif 啓成高校3期生同期会盛会裏に終了!
幹事の皆様本当にご苦労様でした。
おかげさまで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
40周年も期待しています。
ありがとうございました。




Re: 楽しかった同期会  きし - 2006/10/09(Mon) 11:49 No.1014

発起人の皆様、お疲れ様でした。
”楽しかったね、またやりましょう!”




Re: 楽しかった同期会  クチ(中川信一) - 2006/10/09(Mon) 17:12 No.1015

bakuturisi.gif いやぁ〜ほんまにぃ楽しかったねぇ〜♪

我が家はカミさんも二次会から11組(?)のメンバーの皆さんと合流しました。
カミさんは合田とのトークに笑い転げていたようですぅ。

幹事の皆さんは本当にご苦労様でした。
有難うございましたぁ。。。




Re: 楽しかった同期会  しのぢ(中  8組) - 2006/10/09(Mon) 22:51 No.1016

幹事の皆さんご苦労様でした
しゃべって、歌って、踊りまくって
あっと言う間の楽しいひと時でした
次回もよろしく
写真の整理が大変じゃー
あまり良いのが無かったけれど・・・





Re: 楽しかった同期会  田村公俊 - 2006/10/12(Thu) 21:10 No.1018

patam10104.gif 35周年の3期生同期会も無事に終了いたしました。

1次会53名、2次会44名、3次会20数名、4次会10数名と盛り上がり、4次会は
午前3時半の解散だったとか。
53,4歳になっても元気な皆さんです。

3組 武石文人先生、5組 伊藤孝先生、7組 木村有道先生、8組 田中瑞枝
先生もご出席下さり懐かしい話に花が咲きました。
何時までもお元気でいて頂きたいものです。

翌々日には1期〜3期のゴルフコンペも開催されたそうですが、私は、ゴルフ
ではなく、朝7時に出発して女性陣5名(北川・飯澤・平野・冨高・七三子)の
介護役兼運転手として旭山動物園〜皆空窯に行って来ました。
夜は時岡氏宅にて石川氏の手料理で飲み会。帰宅は12時過ぎ。疲れが抜けま
せ〜ん。

同期会に多くの方に参加して頂きまして感謝申し上げます。
発起人一同、同期会開催まで何度も会合を開き万全を期した積りでしたが、
何かと気の届かない点が多くあった事をお詫び申し上げます。

次回は5年後か10年後かと思います。それまで皆さんお元気で。





Re: 楽しかった同期会  ひら - 2006/10/13(Fri) 17:34 No.1019

122.gif はい、皆さん お疲れ様でした!
3時半組のひらです・・・土・月・火・と遊びほうけ、水曜日に社会復帰するもイマイチエンジンがかからずと思っていたら日本ハム優勝で気分も晴れ晴れ♪ 調子いいですよ〜!

同期会、楽しかった。の声はホント嬉しいです。
準備段階では色々ハプニングがありましたが、発起人皆の協力で無事終えることができました。
特にコンダクターの田村公さんには頭が下がります。ありがとう!!!

この輪を大切に、またいつの日か集いましょう。
還暦ころかしら? 皆、赤い物を一点身に着けて。




Re: 楽しかった同期会  むつこ(いいざわ) - 2006/10/13(Fri) 23:18 No.1020

icon59.gif 幹事の皆様、本当にご苦労様でした。
司会も最高!三人トリオの挨拶も受けたし、よかったよ〜♪
楽しい時間を過ごすことができました。ありがとう!!
また5年後、10年後も元気にお会いしたいですね。

今回はよく遊んだ4日間でした。
付き合ってくださった皆様、感謝していま〜す。


1969夏・・・続きは・・  投稿者:クチ(中川信一) 投稿日:2006/10/12(Thu) 12:18 No.1017
bakuturisi.gif 先日、映画「もしも昨日が選べたら」を観てきました。

最初はコメディかな・・?・・と思いましたが後半は家族愛で泣けました。

ちなみに『1969夏』のその後は・・・?


1969夏 続きじゃないのよ涙はア...  投稿者:三期松 投稿日:2006/10/05(Thu) 09:22 No.1012

三期のみなさん、もうすぐお楽しみの同期会ですね。
東京からも強力なメンバーが参加するさかいにねぇ、
こりゃまたすごい盛り上がりになるこってしょう。

で、話は飛んでイスタンブール。
それとはベッケンバウアーですが、

道〜1969夏なるブログを見つけてしまいました。
我々の高校2年生時と同じ時期に、北海道内を自転車で
廻った大阪の大学生の日記(記録)です。
    ↓
とアドレスを記入しようと思ったら、エラー文字に引っかかっちまった。
しょうがねぇなぁ。かくなるうえは・・。

以下のキーワードで検索するとヒットするはずです。
         ↓
     道〜 1969・夏〜

結構、「あった、あった」感がありますよ、



1969夏 vol.23  投稿者:三期松 投稿日:2006/10/02(Mon) 15:21 No.1006

 
 先に室内に入った高内が布団をひっぱがした。中から現れたのは人型をした肌色の人形だった。しかも裸。

 「なんの冗談や、これ?南極2号やおまへんか」。そこには、南極越冬隊ご用達と噂されたダッチワイフがオーの字に口を開いた間抜けな表情で寝転がっていた。

 「これ、まさか岳さんの・・・」。奈美のあきれたような声をうち消すように男たちの笑い声が起きあがった。

 「だっ岳の女?」

 「岳先生、御用達って書いとこか。おッ俺の女に手を出すなby 岳とか。俺ダケの英子とか。ダッチミーとか」。壊れたような余山の下ネタの連発に、2度目の笑いのウェーブ起ころうとした時、部屋の中に聞こえるはずのない電子音が響いた。

 あわてふためく俺たちを嘲笑するように流れる軽快なテンポ。「仁義無き戦い」のテーマじゃないか!。

 「高内、お前だよ、お前の!」ポッコが高内の鞄を指さした。

 あわてて開けた鞄の中から、高内の指先を逃げるように携帯電話様の物体が転がり落ちた。

 携帯電話???。なぜ?なんでこの時代に???。
困惑しながらも俺の手はしっかりと携帯電話?を握り、通話ボタンとおぼしきものをプッシュしていた。

 「はい、もしもし」
 「もしもしだって。ハハッハハハハハハ」
携帯電話の向こうからさもおかしそうな笑い声が聞こえてきた。どういうこったいこれは?
 「いや、笑ったりして悪かった。で、君は高内、それとも。いやどっちにしても、岳はそこにいなかったろ。どうだい?」。

 「だれなんだ、あんた?」

 「名前が聞きたいのか。それならKとブルンネンとでも覚えておいてくれ。さっき会っただろ」。

 あいつらか。でもどうやって。

 「こいつは君たちにおなじみの携帯電話じゃない。昔懐かしの小電力トランシーバーって小道具だよ。そういえば少しは分かるだろ」。

 「あんたたち、ひょっとして」

 「答えを保留する必要はない。安心しろ。俺たちもこの時代の人間じゃない。それよりそこから出た方が良くはないか。高校生が教師の部屋でダッチワイフと遊んでたんじゃぁまずいだろ。岳もいないことだしな」。

 「なんで知ってるんだ」。

 「その話は、後ほど。また連絡するから。なくすなよトランシーバー」。

 言うだけ言うと、あっさりと切られた。




Re: 1969夏 vol.23  クチ(中川信一) - 2006/10/02(Mon) 18:26 No.1007

bakuturisi.gif カバンの中に何故トランシーバーが・・?

ふむぅぅぅ〜謎解きのようだ・・・?




Re: 1969夏 vol.23  ぽっこ(小森) - 2006/10/03(Tue) 19:09 No.1009


「だっ岳の女?」?
お、お前はダケなのか?
ガ、ガクじゃないのか!
ということはあの人形はダッケワイフなのか!
おれが前に書いた「が、岳然・・・」も大きくはずしていたのか!

レッド・ツェッペリンの移民の歌・・・
そうか、移民なのかおれたちは。
時空を超えてやって来た移民なのか。
アーアーアーーーーーーーーアーッ

それでダッケワイフは
オーオーオーーーーーーーーオーッ
と呼応しているのか?!





Re: 1969夏 vol.23  ぽっこ(小森) - 2006/10/03(Tue) 19:24 No.1010


だっ岳がいたぞ!
ホーチミンで太鼓腹かかえてるぞ!




1969夏 vol.19  三期松 - 2006/10/03(Tue) 22:12 No.1011

ホントだ!

信楽焼のタ○キかと思ったら、岳じゃないか。
キ○タマの大きさは同じくらいと見たぞ。

ホーチミンで、また悪さしとるのか。

ふんとにもう。
ススキノでは老ちゃんや北沢が、
タイでは山ちゃんが、中国では竹内が。
まったく、俺の同期ときたら・・・。


ベトナム再来  投稿者:きし 投稿日:2006/10/02(Mon) 20:21 No.1008

去年に続きハノイ、サイゴンとやってきました。
以前会社で働いていたトック君の家に泊めてもらいました
ベトナム人の生活習慣がよくわかり興味深い出張です

ホーチミンシティ(旧サイゴン)は大変活気がありいい町ですが
バイクの多さには辟易とします。車は身動きできないので
トック君のバイクの後ろに乗せてもらい市内観光、
スリル満点の大冒険といったところです。

写真は来たベトナムで日本の援助で11月に完成のバイチャイ橋
参加プロジェクトの完成まじかは感無量な思いです。

あとは、ハノイのホーチミン廟、閲兵の交代式はレーニン廟、蒋介石廟
同等偉人を敬う見事な儀礼です。

聖カテドラル教会は戦火を逃れた遺跡ですね

では きし ホーチミン市にて



1969夏 vol.22  投稿者:三期松 投稿日:2006/10/01(Sun) 18:09 No.1005

 あっけに取られていたわけではない。中年の理性が追うなとささやいていた。

 「どないするんや?」

 「お利口さんに、はいそうですかと引き返すわけにもいきゃあしねぇだろ。おいらは岳のヤサをあたってみるぜ」。
 スイッチが入ってしまった。無理難題を押しつけられたり、困難な状態に追い込まれるとついつい意気がってしまう俺の悪い性格。言葉までべらんめぇだ。

 アパートは、木造の飲食店が建ち並ぶ一角にあった。不動産業界でいうところの二戸一タイプ。雪の多い札幌の事情に合わせた内階段スタイルの2階建てだった。一見レンガ造だが多分実質は木造、タイル貼り。子豚三兄弟の次男と三男スタイルの掛け合わせ。この時代にしては、立派な部類に入るのだろう。

 結構な速度で回転する電気メーターの向こうからは大音量の音楽が漏れだしていた。

 レッド・ツェッペリンのイミグラント・ソング。懐かしい曲だ。

 音量に負けているのか、しつこく押し続けたブザーやノックにも返答は無い。

 「どうする」。問いかけるような目をしていた高内が、意を決したようにドアノブを回した。どうやら、岳氏は、正体不明の割にはセキュリティ意識の低いお人のようだ。

 10畳ほどのリビングには、コンソールタイプのステレオと巨大なオープンリールデッキ、米軍払い下げのパイプベッドだけで、人の姿はないように見えた。

 ベッドの上の布団は、ちょうど眠りを覚まされるを嫌って潜り込んだような人型に盛り上がっていた。音楽を楽しむには不釣り合いなスタイルだ。


1969 夏 vol.21  投稿者:三期松 投稿日:2006/09/27(Wed) 20:19 No.1003

 「このあたりだな。それにしても素晴らしい住環境ですなぁ。懐かしいような、おぞましいような」。柄にもなくポッコが感慨深げになるのも無理はない。その一帯は通称屋台団地と呼ばれる薄野の中心部から、ちょっとはずれたエリアだった。

 屋台とは言っても、B級グルメのそれとは、供されるモノが異なる。1970年代の薄野を知っている人には有名な売春地帯だ。
 元の時代でいえば、ジャンボ1000という駐車場のあたりだ。
 今は無き、甘く危険な香り。噂ではとんでもない高齢のレディも出没していたそうだ。最も俺はお世話になった覚えもないけどね。

 このあたりの暗がりを高校生。しかも女の子連れの集団が歩いているのはかなりレアな光景だったのだろう。団地の住人&客たちが、ぶしつけな視線を向けてきた。

 足早に通り過ぎようとした時、一人の酔っぱらいが、先頭を歩く高内の前に立ちふさがった。

 「岳に会うつもりなら、悪いことは言わない今は止めといたほうがいいよ」。こいつなんで岳のことを!。

 後ろから別の声がかかった。
 「脅かしちゃって悪いけど、彼の言うとおり。岳センセイに会うのは、止めといた方がいい。特に本当の名前を隠しているようなヤツにはね」。

 少年?いや暗がりではっきりとはしないが、身体のラインからすると若い女性のように見えた。ベルベットっぽい素材の黒いブラウス、スキニーなデニム、ブーツ。これでベストでも合わせれば1970年代の定番ルックだ。随分と時代を先取りしている。多分、流行に敏感なタイプなのだろう。

 ちなみにアンアンの創刊は、1970年の3月、当初はエル・ジャポンとの提携誌という位置づけだったように記憶している。さらに言えば、池袋パルコの開店は、この年の11月。パルコと聞けば渋谷を連想しがちだが、渋谷パルコのオープンは4年後の1973年。さらに2年後には札幌店がオープンし、それ以降は、一気に日本女性のファッションが変わっていく。

 つまり1969年とは、そんな黎明期とも言うべき時代だったのだ。
 男性ファッション?ジーンズブームはもう少し後で、この時代はまだまだアイビーが主流だ。
 
 どっちにしろ、彼女、この時代の女性にしては、スタイルもいい方だ。

 「あんたたち、なんで俺たちがその岳さんとかに、会うつもりだなんて思うんだ」。6人対2人、質問を返す高内の声に緊張はなかった。

 「とにかく、忠告はしておいたからね。それに女の子連れでこのあたりを歩くのは、一時の歌舞伎町より危険だよ」。謎めいた言葉を残すと、尚も問いただそうとする俺たちを振り切るように、屋台団地の中へ足を向けた。




Re: 1969 夏 vol.21  クチ(中川信一) - 2006/09/27(Wed) 21:09 No.1004

bakuturisi.gif 何故?なぜに通りすがりの二人が岳に会いに行くのを知っているの?
彼(彼女?)らも、時間を超えて来たのだろぉぉかぁ?

うーーん。クライマックスが近いのかも・・・♪


1969夏 vol.20  投稿者:三期松 投稿日:2006/09/26(Tue) 11:04 No.1000

 「ひょっとして、今の表情からすると知ってる人間っていうだけじゃないようにも見えるんですけど。よかったら聞かせてもらえません」。ソフトな口調を余山が言った。

 「旦那・・・・23で結婚して1年で離婚かれたけど」。

 予想もしていない言葉が返ってきた。

 「あの時は、岳じゃなく西澤って名乗ってた。今考えると本名じゃなかったのかもしれないけど」。

 「本名じゃないって?戸籍謄本とかはちゃんとあったんだろ。だったら」。詰問するようにポッコが言った。

 「戸籍謄本はあったけど、両親や兄弟、親戚にもあったことないし、今考えると彼のこと、ほとんど知らなかった。離婚っていっても、正確には行方不明みたいだったし」。

 「そいつのフルネームは、なんちゅうのさ」。

 「西澤孝明」

 東京で一緒に飲んだ同期のスケベダンス教師と同じ名前じゃないか。西澤は38年来の俺の心の友だ。その名前を使うなんて偶然とは思えない。

 「挑発してやがる。いかにもって名前なんか使いやがって。こりゃあ昨日、今日、仕組まれたもんじゃないぞ。会いに来いって言ってやがるんだ」。 いつもの関西弁が、標準語に置き換わっていた。ああみえても中山の本質は冷静な男なのだ。彼のいらだちが俺にも伝わってきた。

 「乗ってやろうじゃないか。そのシナリオに。職員室か」

 「それなんだけどな。俺とぽっこが調べた限りじゃ、この男、学校に一度も来た形跡がないのさ。手に入ったのは、この写真と住所だけ」。

 ポッコたちの調べでは、自称:岳尚宏氏は札幌市の中心部、薄野からあすぐの場所に住んでいた。俺たちの移動に無理がないように考えてでもくれたのだろう。まったく念のいったご手配だ。

 「いまさらやけど、この写真とか住所とか、どないして手に入れはったん?」興奮がさめたのかいつもの中山に戻っていた。

 「昔取ったなんとやらってやつだな言ってみれば」。

 思い出した。金銭の受け渡しを伴わずに商品を自分のものにするテクニック。つまり○○は、高校時代のポッコの得意分野のひとつだった。

 個人情報保護がうるさく叫ばれている元の時代なら、これも立派な犯罪だろうが、この時代はおおらかなものだ。ポッコたちもレコード店よりは苦労しなかっただろう。

 「アポイントメントはどうする」。

 「この際や、省略しとこうやおまへんか」。




Re: 1969夏 vol.20  クチ(中川信一) - 2006/09/26(Tue) 12:13 No.1001

bakuturisi.gif フムフム・・・いよいよか今日に入ってきましたなぁ〜。

「西澤孝明」そして「岳尚宏」が如何に繋がるのか・・?

ふむぅぅ〜!




Re: 1969夏 vol.20  ぽっこ(小森) - 2006/09/27(Wed) 18:24 No.1002

mkao025.gif ある時は西澤、またある時は岳、しかしてその実態は?

・・・共通項は・・・変態・・・

あ!つ、次は中山が危ない!


1969夏 vol.19  投稿者:三期松 投稿日:2006/09/25(Mon) 22:28 No.999

 十勝沖地震はないわ、ビートルズのメンバーは入れ替わるわ、どっちが本家でどっちが元祖やら。

 頭の中がクエッションマークの団体で飽和状態になりかけた頃、10組コンビが予定を大幅に遅刻してやってきた。柄にもなく深刻そうな表情が気にかかった。

 「そっちは話が通じたみたいだな」。ため息をつくように高内が言った。顔や口調にこそ疲れがにじみ出ていたが、視線はスケベ親父丸出しというアンバランスな中にも彼らしさを感じさせるコンビネーションが見事だった。

 中山が、今までの奈美との話をかいつまんで説明した。その口調や姿は、一流企業のやり手の営業マンというより、前途有望な若き関西のぽん引きのようにも見えた。

 「まぁ、簡単にいうとやね。こういうこっちゃ。で“そっちは”ちゅうセリフがでるいうことは、なんぞ不首尾があったんかいなっ」。

 「どうにもこうにも。話がどうも妙な具合なんだな。これ見てくれよ」。ポッコが、一枚の写真を差し出した。

 「これって、まさか?」

 「そうだ。これが我が校の岳先生様」
 
 そこには、俺たちの知っている岳とは似ても似つかない顔の男が、モノクロでほほえんでいた。

 「知ってる顔?」俺は受け取った写真を奈美に示した。

 「まさか、これが?」

 「そう、自称:岳尚宏氏ご近影。やっぱり君の方とも違うの」。
 俺の言葉が耳に入ったのか入らないのか、奈美は食い入るように写真を見続けていた。

 「岳さんじゃない。でも、この人知ってる・・・。最初のリプレイの時、私、この人にあってる!」。

 「岳とは別に?」

 頷きながらも彼女の視線は写真を離れなかった。何か、知った顔という以上のわけがありそうだ。


Re: 1969夏 vol.18  投稿者:三期松 投稿日:2006/09/14(Thu) 19:13 No.987

 30数年ぶりの高校の授業はなかなか面白かった。別に、頭が良くなったわけじゃないが、当時は理解できなかったこともよく分かる。数学を除いてはって話だけど。

 4時間目が終わるのを待ちかねたように、俺たち3人はクラスを抜け出した。お天気の良い日は屋外でランチミーティング。元の時代の毎日では、忘れかけていた経験だ。

 校舎横の高台の草むらには、すでに中山の姿があった。俺たちを見つけるとちょっとまぶしそうな顔をした。
 「同伴でお出ましいうことは、話が通じた言うことでっか?」確認するように言うと改めて彼女の方を向いて続けた。

 「どうも、中山だす。クチィ呼んでおくれやっしゃ。光栄でんなぁ。こんなところで青春のアイドルに再会ちゅうのは。法善寺はんのお導きや」。

 おいおい中山ったら、すっかり上方人になってるよ。このまま放し飼いにしとくと、彼女に水でもかけて病気平癒、恋愛成就、悪魔降伏、願成就・煩悩滅尽、あげくの果てには失せ物探しと、ありとあらゆる願い事のバリエーションを披露しかねない。俺はひとり関西漫才実演中(というより博多俄みたいだったけどね)の中山を押しとどめるように声をかけた。

 「そっちはどうだったの?」

 「さいなぁあんさん。それやがな。これ聞いたら驚きまっせぇ。あのねぇ奈美ちゃん、これまっせぇ言うてもビリヤードのマッセとちゃいまっせぇ。初級関西弁講座で「○○ますよ」の関西系バージョン。ここよう覚えといておくれやっしゃ。それでやがな、話はそらもう、えらいむちゃくちゃなことになってまんがな。」彼女に話しかけたり、こっちに振ったり、まったく忙しいお方。

 「で、早く言うとどういうことなのさぁ」さすがの余山もしびれを切らしたみたい。

 「まっええわ。結論から言うとやな。元の時代で我々が経験してきた時代とは違ういうこっちゃ。まず、身近なところではな、余山は知らんやろうけど、1968年、わてらが一年生のころにあった十勝沖地震が、こっちの歴史では起こっとらんのや。それだけやないでぇ。三億円事件もなければやねぇ、リンゴもおらんのや」。

 「それは知ってる。リンゴどころか、彼女。ヌード撮影したことさえないってさ。だから俺の部屋にあるあのヌードはこの時代にあっちゃいけないものなのさ」。

 「ちゃいまんがな。ビートルズでんがな!」

 「エッ??」「それってつまり」

 「いやいやビートルズはおるんやが。ドラムスはリンゴやないんや、あのピート・ベストや」忘れかけていた名前だった。デビュー前に去った幻のビートルズメンバー。

 「リンゴ?私の知ってるビートルズは、ジョンとポールとジョージとピートだよ。今までの時もずっと」怪訝そうな声で奈美が言った。

 「ひょっとして、おかしいのは僕たちの歴史ってわけ?」




Re: 1969夏 vol.18  ぽっこ(小森) - 2006/09/16(Sat) 15:07 No.992

icon4.gif
ビートルズのドラムがピート?!

も、もしかしたら、ポールもポール・マッカートニーではなく、
ポール・ボッコートニーっていうんじゃないのか?
で、♪わたしのナニは左巻き って歌ってるんじゃないのか?

うーむ、ありそうなことだ。





Re: 1969夏 vol.18  クチ(中川信一) - 2006/09/25(Mon) 14:49 No.997

bakuturisi.gif 外伝から本論の1969夏は??・・・vol.19が待たれますねぇ。

宮崎は「掲示板ジャックしちゃって申し訳ない・・」と言ってるけど皆楽しんでいるよねぇ〜?

少なくともクチと老川は楽しんでまっせぇ!




Re: 1969夏 vol.18  ひら - 2006/09/25(Mon) 16:59 No.998

122.gif そうそう!土曜日にトミさん(田村家友人・自称11組)に会ったら言ってたよ。
「宮崎さんの小説、面白いわ〜 この先、どうなるのかしら〜」って。

彼女みたいに投稿はしなくても「見てるだけ〜」で楽しんでる方が多いと思うよ。遠慮しないでどんどん書いてくださいな!

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